「土でつくる3Dプリンター住宅」を25年から販売へ

熊本県山鹿市に本店を構える住宅会社Lib Work(リブワーク)は、2025年1月中旬の竣工を目指して、土でつくった3Dプリンター住宅の「印刷」を進めている。延べ面積約100m2で居室の他、キッチンやバスルーム、トイレを備える。「販売価格は5000万円から。最初は富裕層に照準を定める」と意気込んでいる。

モデルAで意図していたのは「そもそも土でつくる3Dプリンター住宅が実現可能かどうか確かめること」。これにより建築基準法への適合などを確認できたので、今回のモデルBでは販売するのにふさわしい住宅をきちんと形にすることに注力していく。25年には3Dプリンター住宅の一般販売を開始することを目指しており、販売する住宅の基本モデルとしてモデルBを位置付けている。
特筆すべきは延べ面積を約100m2とし、キッチンやバスルーム、トイレなどを設置する点。他にも3Dプリンターのノズルから吐出する材料の強度を高めて壁面のひび割れを防止したり、土壁の高い断熱性能を実験で示して長期優良住宅に対応しようとするなど、幾つものチャレンジをしている。

参考記事
「土でつくる3Dプリンター住宅」を25年から販売へ、5000万円以上で富裕層に照準 | 日経クロステック(xTECH)