戦禍のウクライナで3Dプリンターによる学校建設がスタート

ウクライナのリビウ市では、戦闘地域に位置しながらも、3Dプリントの技術を活用し校舎を建設し、教育の場を提供する試みが進んでいる。ウクライナのリビウ市第23小学校から約61メートル足らずの場所に立つ面積約370平方メートルの校舎の壁は、COBOD社製ガントリー型3Dプリンターを使ってわずか40時間で施工された。この取り組みはNPO団体「Team4UA」によって進められており、3Dプリント技術を使い迅速かつ効率的に学校を建設し、戦争で破壊されたインフラの再建を目指している。この技術は建設時間とコスト、環境負荷を削減する利点があるという。3Dプリント技術は従来の建築手段より安くなる可能性がある一方で、プリンター導入の際の高額な初期費用投資と運搬コストが課題であるものの、「人手不足の解消にも寄与し、プロジェクトが成功すれば、ゆくゆくは3Dプリンターがウクライナ各地の建築手段のひとつになるだろう」とNPO団体「Team4UA」の創設者、ジャンクリストフ・ボニス氏は期待の声を寄せている。

参考記事

戦禍のウクライナで3Dプリンターによる学校建設がスタート、わずか40時間で校舎の壁を建設 | 知財図鑑 (chizaizukan.com)