建築BIM加速化事業24年度も当初予算で継続

下請も補助対象に

国土交通省は2022年度第2次補正予算で創設した「建築BIM加速化事業」を、24年度も当初予算で継続して取り組む。一定の要件を満たす建築物の新築プロジェクトを対象に、設計BIMモデルや施工BIMモデルの作成にかかる費用を幅広く補助する。プロジェクトの設計や施工を直接請け負う元請の意匠設計事務所やゼネコンだけでなく、下請の専門設計事務所や専門工事会社も補助対象とする。24年度予算概算要求に必要経費として80億円を新規計上した。国交省によると、建築分野のBIM活用は大手企業で広がっているものの、中小企業には初期投資がネックとなって思うように進んでいない。建築BIM加速化事業はこうした現状に配慮。元請、下請にかかわらずプロジェクトの関係者全員がBIMモデルを扱えるようになれば、建築生産プロセス全体の品質や生産性がより高まると期待する。

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https://www.decn.co.jp/?p=156403