インフラ老朽化対策の切り札「省インフラ」
優れたアイデアを生む「施設と機能の分離」とは
「施設と機能の分離」とは、機能を発揮するのに「そこでなくてもかまわない」施設を減らしていくことだ。
異なる地方公共団体同士が共同で施設を設置する「広域化」、民営化や民間施設を利用する「ソフト化」、複数の施設を統廃合する「集約化」、地域住民と学校の生徒などが同じ施設を共同利用する「共用化」、別の施設に機能だけを移転する「多機能化」などの方策が挙げられている。
「施設と機能の分離」の一つとして「移転・集住」も、省インフラの具体策に挙げられている。コンパクト・シティと呼ばれる、狭い地域に都市機能、公共機能を集約して、住民にサービスを「届ける」のではなく住民の方に移動してもらう方策だ。
コンパクトシティの成功事例としては、富山県富山市の「串と団子のコンパクトシティ」が紹介されている。一カ所をコンパクトシティにして機能をまとめるのではなく、数カ所拠点(団子)を設置し、それらの間をバス路線や鉄道といった公共交通網(串)で結ぶ、という政策だ。
インフラ老朽化対策というと、得てして、どのようにしてリスクのある箇所を見つけ修繕していくか、といった「インフラそのものを見る」視線になりがちだが、インフラを使う住民の立場になる姿勢が何よりも重要なのだろう。
参考記事
インフラ老朽化対策の切り札「省インフラ」 優れたアイデアを生む「施設と機能の分離」とは|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

