帯広市の空室対策 入居者決まり手応え
北海道建設新聞社「e-kensinプラス」
帯広市の空室対策 入居者決まり手応え
帯広市の市営住宅で、エレベーターがない中層住宅上層階の空室が課題となっている。
そこで昨秋、若年世代をターゲットに老朽化した1戸を職員自らで試験的に現代風に リフォーム。このほど入居者が決まった。市は空室対策として一定の手応えを感じたほか、 高齢化が進むコミュニティーの活性化や市住運営に対する職員の意識向上も期待している。
エレベーターのない市住の4、5階住戸は、6団地30棟に270戸ある。1月末時点の入居率は 78.1%で、市住全体の入居率(89.9%)を大きく下回る。RC造、5階、30戸、1985年建設の 団地の一室を試験的に改修。内装の劣化もあり、8年間空室となっていた。住宅営繕課の 若手職員が昨秋、日常業務の合間に約1カ月かけてリフォーム。床の張り替えや白を 基調とした壁の塗装などをしたほか、石炭庫には棚を設置し収納として使えるようにした。
3LDKの間取りは、余裕のある2LDKに変えた。11月からの定期募集し、2月に入居が決定。
住宅営繕課は「職員が現場の工程を知る経験になった」と回顧。「応募状況が気になるなど 自ら手掛けた住宅に愛着も湧き、次回のアイデアを誘発する効果もあるのでは」と職員の意 識向上にもつながったとしている。
このような記事がありましたので、ご紹介します。