札幌市が太陽光PPA活用加速 円山動物園に初導入へ
各部局で取り組み検討 積雪地でも設置費抑える新技術動向注視
太陽光発電のコーポレートPPA(電力販売契約)活用に向け、札幌市が取り組みを強化している。2023年度は市有施設として初めて、円山動物園での導入を図る。廃棄物最終処分場や上下水道施設での事業も検討中。積雪地で設置費用を抑制し得る新たな技術の開発にも着目している。発電事業者が自治体や企業から建物屋上や遊休地を借り受けて自己所有の発電設備を置き、貸主の自治体など需要家に売電するビジネスモデル。事業者は長期にわたって安定収入を得られ、需要家は電力消費のCO₂排出量を減らせる。需要家の敷地内で発電するオンサイトPPAと、敷地外で展開するオフサイトPPAがある。円山動物園カバ・ライオン館に発電パネル170枚を設置する。総出力は75kW。