国文化財 憩いの場に

大正の洋風建築 旧三宮堂田中医院診療所複合施設に改修へ

双葉町民に親しまれてきた大正時代の洋風建築の旧診療所が、情報発信や交流スペースを備えた複合施設に生まれ変わる。町は9月、国有形文化財の旧三宮堂(きゅうさんのみやどう)田中医院診療所の改修に着手する。診療所は昨年8月に避難指示が解除された特定復興再生拠点区域(復興拠点)内にある。原発事故に伴う建物解体などで地域の風景が変わる中、かつての町の姿を伝える施設を復興のシンボルにし、町民の心のよりどころとする。2024(令和6)年度以降の完成を目指す。1階で町のイベントや各施設などの情報を提供し、移住定住に関する相談窓口の設置を想定している。子どもから高齢者までが交流するスペースも置く計画。2階は会社員らが短時間、仕事をできるコワーキングスペースなどとする案を検討している。

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