国交省/BIM導入補助を発展・継続
建築物脱炭素化へLCA算定経費もメニューに
国土交通省は建築プロジェクトのBIM導入を年数百件規模で後押しする「建築BIM加速化事業」を発展させつつ継続する。「建築GX・DX推進事業」と看板を掛け替え、2025年度予算で関連経費125億円を要求。従来通りBIMモデルの作成費用を補助対象としながら、合わせて建築物のライフ・サイクル・アセスメント(LCA)算定に取り組むプロジェクトも支援する。加速化事業は過去2年続けて補正予算で措置された経緯があり、衆院選後の決定が見込まれる経済対策と補正予算案に盛り込まれるかどうか注目される。
加速化事業で過去に補助を受けたプロジェクトでもBIM導入と同時に、自発的にLCA算定に取り組んだ事業者がいるという。BIMの普及拡大とLCAの実施を総合的に支援することで両方の社会実装を強力に後押しし、脱炭素社会の実現に向けLCAの実施が有利に働く市場の形成につなげたい考えだ。