名古屋大学に新施設誕生

緑の大屋根が反り上がる、新施設「コモネ」が名古屋大学に誕生

2025年7月1日、名古屋大学東山キャンパス内で新施設「Common Nexus(コモンネクサス)」(通称:ComoNe、コモネ)がグランドオープンを迎えた。岐阜大学と名古屋大学を運営する東海国立大学機構が整備した。コモネは地下鉄名城線・名古屋大学駅直結で、広場としての機能と教育拠点としての機能を併せ持つ交流施設として25年3月に完成した。コモネは東山キャンパスの中でも、「名古屋大学豊田講堂」(1960年竣工)と「名古屋大学中央図書館」(81年竣工)との間で緑の多い場所に立つ。外観の特徴は、反り上がる大屋根だ。かつて谷地形だった敷地を想起させる凹面状の屋根一面に芝生広場を設けた。コモネは学生を中心に、研究者や地域住民も利用できる施設として整備された。設計者によると「屋根の上にカフェなどの店舗を置く案もあったが、そうはしなかった。施設をにぎわい創出の拠点とするだけでなく、1人で静かに考えを巡らせることができるような場にもしたかった」と設計経緯を説明した。コモネの設計者は公募型プロポーザルを2021年に実施し、選定した。その際にプロポーザルの選定委員を務めた方が実際に完成したコモネを目にして、「緑に覆われた曲面の大屋根がグリーンベルトに調和し、美しく仕上がっている。素晴らしいものをつくってもらった」と評価した。

参考記事
緑の大屋根が反り上がる、小堀哲夫氏設計の新施設「コモネ」が名古屋大学に誕生 | 日経クロステック(xTECH)