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2016年8月9日 建築ニュース 大手ゼネコンの“城の石垣”修復技術がスゴい−
 
大手ゼネコンの“城の石垣”修復技術がスゴい−
清水建設・鹿島など、石工の伝統技能と3D技術融合

4月の熊本地震で石垣の倒壊など、大きな被害を受けた熊本城(熊本市中央区)。修復には 伝統的な技能や、現在の技術などの結集が必要だ。こうした中、大手ゼネコンはこれまでに 傷んだ石垣の修復を手がけてきた実績がある清水建設は09年8月―15年3月に、唐津城の 石垣の解体・修復工事を実施した。活用したのが、3次元(3D)で形状を表現できる モデリング技術「コンストラクション・インフォメーション・モデリング(CIM)」だ。
まず、解体する前に石垣全体や個々の石材の形状を、3Dレーザーやデジタルカメラで 測量・撮影する。その後、石垣の形状をCIMで3Dモデル化。石垣の角部の石は積み方を 詳細に検討するため6面体で、石垣表面部の石は3Dで表す。設計者や石工などが 石垣の勾配や線形を考慮。画面上で配置した石の干渉状態を計算し、微調整して 積み上げる。シミュレーション後に施工する。現在の技術であるCIMと石工の伝統技能を 融合し、シミュレーションで施工を大幅に効率化した。収集したデータは技能伝承や 維持管理に活用できる。

このような記事がありましたので、ご紹介します。




参考記事
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20160720-OYT1T50003.html