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  2015年10月9日 建築ニュース 木造が火災に弱いのは宿命か?
 
木造が火災に弱いのは宿命か?

「木造でも火災に強い建築をつくれるし、不燃建築なら安全かというと、大変なビル火事も起こっている」
建築防災の専門家、理工学術院の長谷見雄二教授は、世の"常識"を軽々と超え、こう断言します。
不燃性の鋼材は火事に強いと思われがちですが、火災時には普通の700℃程度で強度をほとんど失ってしまいます。不燃性の耐熱材で覆ったり、熱を逃がす工夫をしてはじめて、鋼構造は火災に耐えられるようになります。可燃性の木材も、実は火事に耐えうる性質を備えています。
というのも、木材は、燃えると表面から炭になりますが、炭は断熱効果が大きく、木材内部の温度上昇は遅れます。太い柱や梁では、この効果が特に大きく、設計次第では建物の可燃物が燃えている間、建築部材としての耐力を失わないようにすることができます。
さらに、伝統木造建築で使われる土壁も遮熱性はコンクリートより優れ、類焼防止に活用できます。

このような記事がありましたので、ご紹介します。



参考記事
https://www.waseda.jp/top/news/32407