許可と届出の違い・建築確認
書類にはいろいろな呼び方があります。市役所に出すものは申請、届とよばれるものが多く、税務署は申告、特許庁は出願、など。よび名の違いには深いワケがあるのですが、よく誤解もされるのです。その中でも今日は建築に関するものを。
「許可」とは、法令で一般的に禁止されている行為について、特定の場合に限ってその禁止を解除する行政行為をいいます。「届出」は、行政官庁の判断は無く、必要な要件(書類)を満たしてさえいれば、行政官庁に到達することで完了することになります。
建築基準法「建築確認」のみに限って言えば、建築基準法に適合した建築行為は禁止されておらず、誰であれ、適法な建築物を自由に建築できます。従って、建築行為には許可制度は馴染まないとされています。建築確認制度では、建築主事は建築確認申請書を受理した場合、
計画が建築基準法に合致するときは、必ず確認しなければならない(建築基準法6条4項)という法律もあります。
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