読売新聞オンライン
老朽化対策 コスト大
国内に鉄筋コンクリート(RC)建築が導入されて約120年がたち、文化財としての老朽化対策が
課題となっている。その一方で、材料や工法によっては、50〜60年と言われる寿命をはるかに
超える事例も明らかになってきている。RC建築は頑丈なイメージがあり、かつては半永久的な
寿命を持つと思われていた。しかし1980年代に入ると、各地で高度経済成長期に建設された
橋などの構造物の劣化問題が次々と発生し、コンクリート神話は崩壊。現在、RC造の平均寿命は
一般的に50〜60年とされる。
RCの劣化は主に塩害や、コンクリートのアルカリ性が弱まる中性化などで内部の鉄筋がさび付いて
発生する。世界遺産の構成資産である長崎市の 端島はしま (軍艦島)では、林立するRC建築の
劣化が止まらない。現存する国内最古のRC造アパート「30号棟」は近年、台風などで壁や床の
崩落が進み、もはや修復は困難な状態だ。市は2018年度から30年間の整備計画を策定しており、
コンクリート護岸と島内の石積み擁壁、生産施設、修復可能な住宅の優先順位で補修する。
費用は約110億3000万円と試算している。
このような記事がありましたので、ご紹介します。
参考記事
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20220716-OYTNT50009/
|